ふくつなぎ 292

2018年02月07日(水)

23人目  「子育ちの種をまく人」~その5~ 『津屋崎布絵本の会』代表 富永裕子さん

今年で活動30年目をむかえる『津屋崎布絵本の会』。
ある一冊の布絵本と出会った、針仕事の好きな有志らが「子どもたちに、絵本と同じように貸し出したら喜ばれるのでは」と立ち上げました。現代表の富永さんは20年近く活動されています。

赤ちゃんのおくるみのように、柔らかな布絵本は、手に取ってもらい親子で遊んでもらうためのもの。
例えばフェルトの魚を見せながら、字の読めない子に「これは何かな。昨日、食べたね」と話しかける。ボタンを外すと思いがけないものが出てきて、親子でいっしょに驚く……そうやって心をつなぐものとして使われるよう願っています。

「布絵本の良さを知ってほしい」との思いから、出産祝いに手作りの布絵本を贈る富永さん。「展示や貸出しの場所が増えて、布絵本がもっと身近になれば」と話します。

『布絵本の会』の会員は、10年以上活動を続けている方ばかり。
高齢の方々は「年をとっても出かけるところがあっていい。ボケ防止」とにっこり。初心者でも、和裁や洋裁の経験者から技術を教わることができ、人生相談にも乗ってもらえるなど、とにかく居心地がいいようです。
続ける力の源は「福津の子どもたちの笑顔」なのだそうです。

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丈夫で仕掛けもある布絵本。「こわれたら作り直すから、どんどんふれてほしい」と元代表の大賀さん。

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実物にふれると、作り手の工夫やその手の温もりが伝わってきます。

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できる範囲で参加して、次に何を作るかはみんなで決めるそう。和やかな雰囲気の中、作業が進みます。

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福津に縁のある民話や生き物をあつかった布絵本も。身分によって着物の柄を変えるなど工夫がいっぱい。

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養護の先生が考えた、命の大切さを伝える布絵本。修学旅行前に、市内外の子どもたちが教材として使います。

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布絵本とふれ合える『カメリアステージ』2階の「子育て室」。『市立図書館』ではカウンターにて貸出し中。