ふくつなぎ 292

2017年09月20日(水)

21人目  「子育ちの種をまく人」〜その3〜 『おはなし会 昔っコ』主宰・『民話の会』代表 梅田惠子さん

福津の豊かな自然と暮らしに出会う『福津暮らしの旅』で、この秋、参加した親子を昔話の世界へ招待してくれる梅田恵子さん。ストーリーテリングという語りを中心に、市内外で約40年にわたって絵本にかかわる活動を続けています。

昔話は、生活の知恵や風習、道徳など、その土地の“文化”を盛りこんだ存在。
日本に来て間もない、ある若者の自己紹介をきっかけに、梅田さんは昔話への想いを強くしました。自身の経歴ではなく、故郷を想う詩をよみ、何を大切にしているかを伝えた若者のように、これからの日本を担う子どもたちにも「こういう文化を持った国からやって来た」と語れる人になってほしいと話します。

この地に語り継がれてきた物語と、脈々と受け継がれてきた自分の命。今ここに在る人々の“生き方”につながるのが、古里に伝わる“民話”だという梅田さん。
地元に伝わる昔話の掘り起しなどを行う『民話の会』の活動もまた「子どもたちに残せるものを」という決意の延長上にあるそうです。

「地元にしっかり目を向けて、希望につながるものをここに残していきたい」。
子どもたちの心に、昔話が文化として根付くよう、種まきをする気持ちで語りの活動を続けています。

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昔話は“心の教科書”。「知恵や希望、勇気を持って生きなさい」と主人公たちがメッセージを伝えます。

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『かにむかし』は、梅田さんが初めて語った思い出深い一冊。この本がきっかけでストーリーテリングの道へ。

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自宅の一角にある「絵本の部屋」には約8000冊の蔵書が整然と並びます。

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その地に伝わる民話を紙芝居として残すのも『民話の会』の活動のひとつ。

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『福津暮らしの旅』2017年秋冬編では、紅葉の秋を舞台に、昔話の世界を親子で楽しみます。