ふくつなぎ 292
2019年02月15日(金)
25人目 『なまことかえるライブラリー』館長 古橋範朗さん
津屋崎海岸から歩いて数分の古民家に、週3回オープンする『なまことかえるライブラリー』。
ここは、喫茶をしながらの読書や本の貸出、寄贈本などの本が“買える”図書館。『図書室喫茶なまこ』を営んでいた館長の古橋さんが、本の場づくりに携わる『ツルハシブックス』の西田さんと生み出した“かえるライブラリー”の一号店です。
学生時代はとりわけ本好きというわけでもなかったと話す古橋さんですが、本を人から勧められると、本の向こう側にその人の思いを感じて「読んでみたい」という気持ちになったそうです。
だれかに届けたいと思う本には、生きるヒントがつまっている。そんな実感から生まれたのが「かえる切手」という名の金券。
ライブラリーに寄贈した本が売れると、売上金を金券として学生に贈ることができ、受け取った学生はかえる切手を使って本を無料で手に入れることもできます。
「かえる切手は、未来を担う若者に本を贈る仕組み。ギフトを受け取った若者が社会に恩を返そうとする、そんな良い連鎖が生まれたら」と古橋さん。このライブラリーを介して、若者と地域の大人との間に交流が生まれることを期待しています。